先日のこと。
珍しく日曜に休みだったんだけど、色々とあって特に予定がない一日になったんだよね。
とりあえず日中はあれやらこれやら片付けて。
夕方過ぎに身体が空いた。
ふと気づくと朝から何も食べていないことに気づいた。
なにか食べて、軽く飲みに行こう……………って思って。
あんな店、こんな店を思い浮かべたんだけど。
日曜日は定休とかなんとかで、あまり良い案が思いつかない。
とりあえず山手線に乗り込んで。
池袋の手前くらいで2軒の店が思いついたからぱっと飛び降りた。
西武がある東口を出て区役所の方面に向かって歩いて行く。
途中の路地をチラッと曲がると「Abbot’s choice(アボットチョイス)」がある。
店に入るとカウンターの中の店長T君が気づいてくれたので軽く挨拶をして手前側のカウンター席に。
この店に来ると、なぜかこの席に座ることが多いな(笑)。
まずはキルケニーを貰って。
料理を数品オーダーする。
そんなやり取りの中で。
T 「ふゆひこさん、どっか良い物件ないですかねえ?」
ふ 「どしたい?藪から棒に?」
T 「いやあ。社長から『早く独立しろ』なんて言われちゃいまして。」
ふ 「ああ。そうなんだ?とは言ってもなあ………。」
T 「ですよねえ。これってリストラですかねえ?(笑)」
なんてちょっとだけ本気のバカ話をして。
カポナータ
フィッシュアンドチップス
カルボナーラ
って頂く。
で、食べている間に目の前にあるボトルを眺めてたりしたんだけど。
その中で強烈に気になったのがこれ。
アブサン
輸入に必要なラベルとか貼ってないから、おそらく誰かのお土産であろう1本。
瓶の中にはニガヨモギと思われる草が浸っている。
まあ、こうやって振っているわけだから、もちろん頂いたんだけど。
度数は72度ってある割には、そんなにキツさを感じない。
アブサン特有の薬草の香りは普通にあって。
そして飲み込んでちょっとすると。
おおおおおおおおお!
すっげえ苦ぇえ!
なんだろう?
知ってるような、初体験のような苦さ。
でも、嫌な感じではないな。
で、これを土産で持ってきたっていうスタッフの話を聞くとチェコのアブサンとのこと。
チェコで色々見た中でも高かったって言ってたな。
流石に度数が高いのでチビチビと飲んで。
これで勘定をお願いした。
そこからサンシャイン通りの方面に向かってツラツラと歩く。
路地を入って、おおきな雑居ビルの地下に降りるといくつかの店舗があって。
その中の一店舗が「BAR Cutita(クチータ)」だ。
店内に入ると先客が一名。
割りと手前側に座ることにする。
バーテンダーのS君に挨拶をして。
まずは葉巻を頂くことに。
この日の葉巻はPARTAGASのSERIE E。
多分、初めて吸うはずのビトラ。
まあ、あまり好みじゃなかった。
ここ数年で出てくる「太め、大きめ」の新ビトラの流れに乗って軽め、というか、そんな感じ。
状態は良かったんだけどね。
こういうのがトレンドなんだろうねえ。
素直にD4にしておけばよかったかな。
って思いながら、この日の酒はモヒート~替え玉でピコントニック~チェリーブロッサム~ちょっと旧いバランタイン12年。
先客は物腰の柔らかい若い男性だったんだけど。
葉巻を吸った経験はあるんだけど、ちゃんと意識して吸ったことがないって感じだったらしい。
というわけで、バーテンダーS君の葉巻の吸い方講座が始まったんだけど。
「まずは煙をたっぷり出して、格好良く吸ってください!」
って表現はぐっと来たなあ(笑)。
まあ、実際、そうなんだよ。
色々と教科書的なことを気にしながらチマチマ吸っても楽しくないんだよ。
ぐわっと吸って、ブハッと吐き出して、その味と香りと流れていく煙を見るのが愉しみなんだから。
って、これだけ書くと雑な店に思われちゃうかもだけど、店内の内装とかは極めてオーセンティックであることは店の名誉のために書いておこう(笑)。
最後はウイスキーのチェイサーに貰った生ビールの注ぎ方なんかの話をしたりで、気づいたら良い時間。
勘定をお願いして駅へと向かうふゆひこでしたとさ。
本日の葉巻 : PARTAGAS SERIE E No2