とある日の昼下がり。
いや、昼下がりまでは遅くなかったか。
13時くらいだっけな?
ふゆひこは蔵前の駅に降り立ったのだ。
この駅に降りるのは前の前の会社でマーチャンダイザーなんて仕事をしている時に現場の確認に来た時以来じゃなかろうか?
そんなわけで、地下鉄の駅から地上に出て。
とりあえず、どっちに向かったらよいかわからん(笑)。
アイフォンの地図アプリを立ち上げて。
ついでに目の前にある地図も照らしあわせて。
目的の店へのルートを確認することができたよ。
たしか、2ブロックくらい行ってから曲がって、そこから5分くらい歩いたんだっけな?
そんなこんなで到着したのが「すぎ田」だ。
とある料理人2名から絶賛オススメされたとんかつ屋。
そりゃあ、来ないわけにいかないよね?(笑)
店の前に到着すると入口のガラス戸から店内の様子が見える。
とんかつ屋っていうから、秋葉原の「丸五」とか、大門の「燕楽」みたいな店内をイメージしてたんだけど、かなり広々としている。
カウンターは低めで無垢の白木。
でもキッチンの中は黒が基調で、タイルなんかも使ってる。
雰囲気を言葉で表すのが難しいな。
とんかつ屋よりは、天ぷら屋とか寿司屋の方がイメージに近い気がするけど、違う気もする(笑)。
まあ、いいや。
とにかく、店に入ろう。
たしか到着したのは13:30より少し早いくらい。
でも、店内は7割方埋まってたかな?
まあ、僕と入れ違いくらいに帰るお客さんがたくさんいたけど。
で、一番入り口に近いカウンター席が空いていたので、そちらに腰掛ける。
おしぼりを出してくれたので受け取って、目の前にある品書きを眺める。
メニューはそんなに多くない。
とんかつがロースとヒレ、エビフライがあって、あとはポークソテーくらいだったかな?
もうちょっと、なにかあったかもしれないけど、覚えてないや(笑)。
そのメニューの中で、エビフライだけは値段が入っていない。
ネットで検索した時に「エビフライは時価」っていう書き込みを見た記憶があったけど、
どうやら本当らしい。
ここで暫し悩むふゆひこ。
この店を勧めてくれた友人から、「ふゆひこさんだったらロースとヒレ、両方行ったほうが良いですよ。」と聞いていたんだ。
でも、一方で別の友人からは「素晴らしいエビフライを食べた」っていう情報をもらっていて。
でも。
さすがに。
3品は無理だろう?(涙)
ということで、今回はロースカツとエビフライに絞ることにした。
エビフライは注文した段階でざっくりの値段を教えてくれて。
その後、提供の時だっけかな?
最終的な金額を教えてくれるっていう流れ。
僕が店に入った直後に帰った二人組が割り勘にするためにエビフライの値段を聞いていて。
その値段と僕の値段が少し違ったから、使うエビの重さによって値段を変えているのかな。
さて。
注文を終えてしばらく待つ。
その間に店の様子を眺めていると、厨房の中にはコックコートの男性が。
おそらく、この人が店主なのかな。
で、お客さんと親しげに話している女性がいる。
ネットの情報だと二代目が店を継いだってことらしいから、この女性がお母さんなのかな?って思ったんだけど。
店主が業務の指示を出している時の口調を聞くと違うのかなあ?って感じで。
まあ、よくわかんないからいいや(笑)。
この他に一人二人お運びさんみたいな従業員がいるんだね。
なんて思いながら待っていると、先にご飯と味噌汁が出てきて。
まもなく出てきたのがこれ。
ロースカツ
ごく普通の絵面に見えるよね。
でも、普通のとんかつ店に比べると薄くカットされてる。
なのに衣が全く剥がれてない。
これって、実はすごいことだよね。
そして、この断面。
本当に均一に火が入っている。
肉汁が溢れないぎりぎりのところ。
さっそく、一口頂く。
まずは前歯がサクッと衣に入る。
そのあとに適度な弾力がありつつ、でも硬くない肉を噛み切る。
それを奥歯でぎゅっと噛むと、豚の旨味がじゅわっと出てくる。
いやあ、絶妙だ。
けっこう脂身が多いんだけど、全然くどくない。
むしろ、さっぱりしてるくらい。
でも、旨味はしっかり。
で、その豚肉を引き立てるのが衣。
薄いんだけど、サクッとしていて、しっかりした味がついている。
ソースとかなにもつけなくても美味しくいただけるんだよね。
ってな感じでロースカツを頂いているうちに運ばれてきたのがこれ。
エビフライ
とりあえずデカイ(笑)。
ロースカツと同じ皿に盛られてるってことで大きさが伝わるかしら?
ロースカツと同じ皿に盛られてるってことで大きさが伝わるかしら?
そしてアップの画像がこれ。
いやあ、すごい。
衣と身の間に全然隙間がない。
ロースカツに比べると衣は少し厚いけど、衣のサイズでボリュームを出しているエビフライとは全くの別物だよね(笑)。
こちらもさっそく頂くことに。
うん。
良い火加減。
エビが硬くなってしまう直前のところまで火が入っている。
プリプリと弾力があるけど、硬くはない。
ムギュッと海老を噛み締めるエビフライって良いね。
なんて思いながら、ご飯と味噌汁とロースカツとエビフライを行ったり来たり戻ったり。
ちょっと残念だったのが海老が立派すぎて、尻尾のところが硬かったことくらいかな(笑)。
でも、びっくりした。
なんていうんだろう。
揚げ物なんだけど、揚げ物じゃない感覚で調理してるんだろうなあっていう感じ。
むしろ火入れの意識的にはローストビーフとかそういう料理が近いような気がする。
でも、待てよ。
この火入れのヒレって美味そうだな。
基本、とんかつはロースカツ派なんだけど、次回はヒレカツも頂こう。
なんて思いながら勘定を済ませて。
腹ごなしに浅草の方向に歩き始めるふゆひこでしたとさ。