ふゆひこがバーで飲んだりあれこれ食べたり

趣味は酒と葉巻きと音楽。食事は仕事なのか趣味なのかよく分からんおっさんふゆひこの食べ飲みの備忘録です。

2012年10月

フォアグラ!トリュフ!蝦夷鹿!チーズ!@麻布台「AUX GOURMANDS(オー・グルマン)」

とある日のこと。

ふと思ったんだよね。



「そういえば、最近フレンチ食べてないな……。」



ってところで、とあるシェフのことを思い出した。







最近、ちょっとしたテレビで見かけて。

「こんな番組に出たりするんだ」ってびっくりしたんだよね(笑)。






この日は休みの平日で。

18時くらいには用事が終わるスケジュールで。

その後の予定は特にないっていう。

絶好の外食日和だったんだよね。






というわけで、さっそく店に問い合わせの電話をかけてみる。

カウンター席は空いているとのことで、お邪魔することにした。






神谷町の駅で降りて。

国道1号線から外苑東通りへと曲がる。

ロシア大使館を通り抜けて、狸穴坂のもう少し六本木よりかな?

細くて急な坂道を下る途中の二階にその店はある。






「AUX GOURMANDS(オー・グルマン)」

とあるバーのオーナーバーテンダーさんにご紹介頂いて、数回お邪魔したんだけど。

ここしばらくご無沙汰してしまった感じだった。






店に到着したのが18:45くらいだったろうか?

僕がこの日、最初の客だった。






入り口から見える厨房の中のオーナーシェフY氏にご挨拶をして。

カウンター席に腰をおろす。



Y 「久しぶりじゃないですか!先になにか飲みますか?」

ふ 「ご無沙汰しちゃいました。まずはグラスのシャンパーニュを頂きます。」



ってなことでシャンパーニュを頂く。
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銘柄がなにか聞かなかったけど、樽の香りがほんのりあってコクがあるタイプ。

久しぶりにちゃんとしたシャンパーニュを飲んだかも(笑)。

飲みながらメニューを眺めているとY氏が丁寧に各メニューの説明をしてくれた。





この店の困るところは。







どのメニューも本当に美味しそうで一つに決められないところだよ!(笑)








それぞれのメニューに対するY氏の愛情の注ぎ方が半端ないんだもん。






実はね。

店に来る前に店のHPでメニューは確認してたんだよね。




で、

「前菜もメインもフォアグラとかにしちゃおうかなー?」

なんて思ってたんだけど。




説明を聞いてるうちに決意がグラングランになるのが分かった(苦笑)。







とにもかくにもメニューを熟読しながら頂いた説明を脳内で反芻しながら。

結局、いつもと同じように苦労してメニューを決めたんだ(笑)。






まずはアミューズを出してくれる。
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鳥の胸肉のタルタルとのこと。

低温調理したものをビーツと併せてるのかな?

柔らかい鶏肉とビーツの食感の対比が面白い。





このくらいから背後のテーブル席が徐々に埋まりだした。

最終的にちょっと大人数のテーブルもあったりで、テーブル席は満席だったのかな。

なんでもない平日だったから、こんなところにテレビの影響があったりするのかしら?なんて思ってみたりした。







そして、しばらくして出てきた前菜がこれ。

フォアグラとトリュフのリゾット
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前菜は初志貫徹でフォアグラにしたよ。

厚めに削られたトリュフがたっぷりで。

そのトリュフをどけると、表面がカリッと焼かれたフォアグラが。

当然、中はとろっと濃厚。

しっかり芯のある米にフォアグラやトリュフを絡ませながら頂く。

これが美味くないわけないよね?(笑)






この辺でシャンパーニュが空になって。

ワインは何を併せるのが良いかY氏に相談する。

「そうですねえ。これでメインの皿の途中まで引っ張って、こちらでメインの残りとチーズって感じでいかがですか?」

ってなことで提案を頂いた。






まあ、ワインについては無知な僕ちゃん。

当然、その提案にまんま乗るわけである(笑)。



ブルゴーニュのピノファンの2007年。
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コレ以上の情報は覚えていない(苦笑)。

軽い飲みくちのなかにベリーっぽい甘さとほんのりスパイス感がある。

うん。

リゾットとの相性も悪くないね。





って、大事に食べてるつもりのリゾットがあっという間になくなってしまった(涙)。





このあたりでお店がちょっと立て込んできた。

この日は時間に余裕があるし、なによりカウンター席からだとY氏の仕事ぶりが見れるから。

ボケーッと待っているうちに出てきたのがこれ。




エゾジカのもも肉のロースト
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綺麗な火入れだよね。

このもも肉、とても滑らかな食感だ。

でも、適度な噛みごたえがあって。

最初に歯がすっと入った後に、ムギュッと噛むと。

そこから肉の旨味が溢れてくる感じ。

エゾジカと言ってもあまり癖がなくて、素直に美味しい赤身肉。

Y氏が「ジビエとしてではなくて肉として美味しい」って表現をしてたのが印象的だった。



添えれくれた野菜のマリネも美味しかった。

このメニューで冷たいガロニって、ちょっと意外だったけど、とても良いアクセントになっていた。






この皿の途中でブルゴーニュが空になって。

その後に頂いたのがこれ。

PRIMON
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なにやらスペインの赤とのこと。

それ以上は聞かないでくれ(笑)。

これが思いの外どっしりとしていて。

でも、フルーティな感じもありつつ。




エゾジカの血の旨味と、ワインの風味を混ぜ合わせるような感じで味わっていく。




で。

以前はコースの中になかったんだけど。

最近はコースにチーズが含まれてるんだね。

っていうことで。

食後のフロマージュ
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だが。

しかし。

駄菓子菓子。











カマンベール以外のチーズの種類を失念しました!(涙)











どちらも牛乳のチーズだったはず。












それぞれ特徴のある風味で。

チーズはそんなに知らないけど、きっと食べごろまで寝かせているんだろうなあ、っていう味わい。

これに残っていたワインを併せて。

うまいことワインとチーズが同時くらいになくなったね。






そして食後のデザートはこれ。

卵黄たっぷりのカスタードプリン
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食感はとても滑らか。

かなり柔らかい。

でも、提供される時に形がしっかりしてるのが不思議だ。



風味は本当に濃厚。

カラメルがしっかり苦くて甘いのが嬉しいね。



最後にエスプレッソを頂いて〆。






そして。

食事中のY氏のこの一言によって、この後の僕の行き場所は決まったのだった。



「そういえば、ふゆひこさん。最近、PANACEEさんには行ってますか?」




というわけで、帰り道は外苑東通りを六本木駅へと。

日比谷線にのって恵比寿に向かうふゆひこでしたとさ。

悪魔の囁きに釣られて(笑)@牛込柳町 「CARNEYA(カルネヤ)」

とある日のこと。

いつものようにツイッターをチェックしながら、色んな人とやり取りをしてたんだけど。

その中で「CARNEYA(カルネヤ)」のオーナーシェフT氏から悪魔の囁きがあったんだよ。





「明日だったら、ふゆひこさんにぜひ食べて欲しい肉が入ってるんですよねえ。」










………………………。











こう言われて行かない奴はバカに決まってるだろ!?(笑)













ってなわけで、翌日の昼過ぎ。

ふゆひこは牛込柳町の駅に降り立った。

そこから大久保通りの坂をてくてくと歩いて。

もう少し歩いたところにカルネヤさんはある。






入り口の扉を開いて店に入って、スタッフの皆さんに挨拶をする。

いつも通り、立ち飲みカウンターに陣取ると、さっそくT店長が声をかけてくれる。



T 「ビールでいいですか?」

ふ 「はい。いただきますよ。」




というわけでビールを頂いて。
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……………………。








あれ?








俺は何を出してもらえるんだろう?








って思ってたら、オーナーシェフのT氏が顔を出して。



「あ。いま、カルパッチョを出すんで待ってて下さい。」

とのこと。





というわけで、おとなしく待つことにする。





この日は3連休の最後の日だったのかな。

たしか月曜日。

この店にしては、ゆったりしたランチ営業だった気がする。

そんな中、しばらく待つ。





で、出てきたのがこれ。

カルパッチョ
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食べる前に詳しい説明はしてくれなかった。

「どんな肉なんだろう?」

って思いながら一口食べてみる。








おおっ。








すっごい滑らか。








柔らかい赤身の中にほんのり脂の甘さがある。

脂のミルキーな感じと、赤身特有の血の酸味が合わさってヨーグルトを彷彿とするような香りがあるね。




ふ 「これ、美味しいね!どこの牛?」

T 「でしょー。土佐のあか牛なんですよ。70ヶ月肥育の雌なんです。」

ふ 「へえ………って、70ヶ月!?」

T 「そうなんですよ~(笑)。」





肉牛の肥育期間っていろいろなんだけど、長いものでも36ヶ月くらいのことがほとんどで。

70ヶ月なんて聞いたことがなかった。

もちろん、肥育期間が長ければ美味しいのかって言うと、それは単純には比例しないだろうけど。

少なくとも僕が頂いた肉は素晴らしく美味しかった。






で、肉そのものが美味しいのはあるんだけど。

味付けも一捻りしてあって。

これは塩昆布を使ったりしてるのかな?
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美味しい肉の味を損なわないで、更に美味しく食べてもらおうっていう絶妙のバランス。 




多分、食べてる時の僕の顔は恍惚としてたんじゃないかな?(苦笑)

一切れ、一切れ大切に食べてたんだけど。

まあ、あっという間になくなってしまう。






そうそう。

この日は、なんとなくワインを頂いてみた。

T店長はリーズナブルで美味しいワインをたくさん知ってるんだよね。

普段、僕がビールばっかりだから、なかなか話を聞く機会がないんだけど(笑)。



カルパッチョに併せて出してくれたのはこの白ワイン。
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…………………。

ふゆひこにワインの詳しいことを聞いちゃいけないよ。




でも、この白ワイン、美味しかったな。

こってりとした旨味があって、飲み込んだ後くらいに少しスパイシーな感じが出てくる。

決しておとなしいキャラじゃないけど、料理の邪魔をしないっていう感じで。

とてもおもしろい組み合わせだったな。









そして、カルパッチョを食べ終わって。










次に何を頂くか決めていないことに気づいた(笑)。









パスタかハンバーガーも考えたんだけど。

なんか焼いた牛肉を頂きたいなと思った。

その日の材料の中で色々と相談をさせてもらって。

頂いたのはこちら。



門崎牛のランプのステーキ
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門崎って地名自体、初めて聞いた(笑)。




そして、これに併せて出してくれたワインがこれ。
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キャンティ・クラシコらしいです。

2005年らしいです。

それ以上のことは知らないです(苦笑)。






さて、さっそく肉を頂くことに。

少し厚めに切って口の中一杯に頬張ってみる。

うん。

やわらかいねえ。

A5等級の牛肉とのことで赤身といっても柔らかい。

素直に甘くて美味しい牛肉っていう感じだ。

素直すぎてちょっと面白みに欠ける感じはあるかな?(笑)




ワインは思ったよりも力強い感じで。

肉の合間にするするっとワインを流し込んで。

あっという間までは早くないけど、肉はすぐに無くなってしまったよ(涙)。






でも、もうちょっとなんか口にしたいなっていう気分だったから。

久しぶりにドルチェを頂くことにした。



チョコレートケーキ
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横に添えられてるのはパッションフルーツのソルベ。

ケーキと言うよりは焼き菓子に近いくらいどっしりとした食感。

チョコレートの風味もたっぷりで。

見た目の印象よりかなり食べごたえのあるトルタだった。




食べ終わったところで、いつも通りエスプレッソとグラッパを頂いて。
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ふう。

美味しかった。

満足満足♪ 

ってなところでお勘定をお願いして。






駅へと向かって歩き出すふゆひこでしたとさ。




ピッカーニャなランチ@表参道「BARBACCOA GRILL(グリル)」

とある平日のこと。

ふゆひこは仕事が休みだったんだよ。



で。

この日はなんだか分からないけど、朝から肉が食いたいっていう気分だった。




「いつものあそこ」に行こうかとも思ったんだけど。

なんとなく、他の店に行ってみようって思ったんだよね。







とりあえず、家で風呂につかりながらボケーッとしているときに、ふと一軒の店を思い出した。






そこから支度をして出かけて。

自宅の最寄駅からひたすら電車に乗って表参道で下車する。

そこから少し歩いたところにあるのが「BARBACCOA GRILL(バルバッコアグリル)」だ。







もう何年だろう?

かなり昔のシュラスコブームの頃にできて、それ以来残っている数少ない店。

昔、仕事でブラジルに行ったことがあるんだけど、現地のシュハスカイヤ(シュラスコハウス)に雰囲気も近いんだよね。





ランチのLOが14時くらいで、表参道に着いたのが13:45くらいだったかな。

ちょっと急ぎ足で店に向かって、フロントで一人であることを告げる。

一息、待たされた後に席に案内された。





この店、すごく広いんだよね。

表参道の半地下で、こんなスペースがあるんだ!ってくらい広い(笑)。






で、その広々とした店内のかなりの面積を占めているのが、このサラダバー。
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ほんとに立派なサラダバーなんだよね。





もちろんその広さの分、客席もたくさんあるんだけど。

平日の14時前だっていうのに、けっこう埋まってたな。

昼でもシュラスコを頼めるし、サラダバーだけでもOKだから色んな使い方ができるもんね。



そのサラダバーを横目に見ながら、バーカウンターに程近い、奥の方の席に案内された。

メニューを眺めて。

さすがに一人でシュラスコメニューはアレなので、ピッカーニャ(ランプ)のステーキを頂くことにした。

これに追加でサラダバーをつけてもらう。






っていう流れで、オーダーを終えたら、まずはサラダバーへ。

野菜そのもののサラダっぽいものもあるんだけど、ちゃんと調理された惣菜っぽいものも多いのが嬉しいところ。

というわけで、数点を皿に盛りつけてテーブルに戻る。
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ドリンクはドリンクバーがあって、そこからセルフサービスで取ってくることができる。

メニューにも肉が焼けるまで20分くらいかかるって明記されてるから、ゆっくりと前菜感覚で食べる感じだよね。

で、皿が空になったから、またサラダバーへ。
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ここのサラダバーで地味だけど嬉しいのがパルミットが置いてあること。

ヤシの若芽の酢漬けなんだけど。

ブラジルでも必ず出てくる食材だったんだよね。

あんまり他で食べる機会がないから、ここぞとばかりにたくさん食べちゃうよ(笑)。




もうひとつ嬉しいのはフェジョン(豆と肉の煮込み料理)があること。
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これはブラジルの郷土料理の一つで。

これに豚の内臓やらなんやらがたっぷり入ったのがフェジョアーダ。

素朴な煮込み料理なんだけど、これを食べるとブラジル料理店に来た気分になるよ(笑)。




ってな感じで、テーブルとブッフェ台を行き来しているうちに運ばれてきたのがこれ。





ピッカーニャのステーキ
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画像だと大きさがわかりづらいけど、250gのものを選んだ。






さっそく切ってみると。
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うーん。

良い色だね。

注文の時に焼き加減を聞かれるんだけど、よく分からないからおまかせにしたんだ。

出してくれたのはミディアムレア。

ちょっとだけ血がしたたるくらいの感じで。




このピッカーニャは尻から腿にかけての赤身の部位。

柔らかくて、肉の旨味がたっぷりと味わえるんだよね。

シュラスコでも主役の部位の一つって言っていいんじゃ無いかな?




厚めに切って奥歯でぎゅっと噛むと、そこから肉の味がじゅわっと出てくる。

やっぱりステーキはこうじゃないとね。

なんて思いながらバクバク食べてたら、あっという間に食べ終わってしまった(笑)。






せっかくだからコーヒーでも飲むかと思ってドリンクブッフェにいくついでにデザートのコーナーを見てみると。

セルフのソフトクリームマシンがあることに気づいた。

よく店で売ってるようなコーンも置いてあったんだけど。

さすがに、おっさんが一人でそれを食べているのはこっ恥ずかしいから(笑)。

ちかくにあったガラスの器に盛りつけることにした。
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まあ、味わいはなんてことないんだけどね。

でも、こういうマシンって扱う機会が少ないから、ちょっと楽しいよね。





ってなところで閉店時間少し前。

さすがにガランとなった客席を通ってレジで勘定を済ませて。

表参道の街へと消えるふゆひこでしたとさ。




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